THE JOURNAL
両A面で使えるリバーシブルコート。アナトミカのシングルラグランコート2が入荷しました。
ANATOMICA(アナトミカ)のSINGLERAGLAN COAT(シングルラグランコート)2モデル。ラグラン2はリバーシブルタイプのモデルで、一枚袖仕様の、Aラインの綺麗なシルエットを持つコート。 アナトミカでは、このコートをかれこれ10年近くリリースしておりますが、ここ5、6年で一気に人気品番へとなりました。バーバリーのヴィンテージでもお馴染み一枚袖のシリーズの人気も急上昇しておりますね。 日本では、ステンカラーコートやバルマカーンコートとも呼ばれることの多いモデルですが、一枚袖とラグラン袖である事より、縫い目が上に来ない為、肩の部分の盛り上がりがなく体のラインに沿って落ちてくれる為、肩まわりがすっきりと見えるのが最大のポイントです。 アール鎌倉では、リバーシブルタイプでは新色となる、明るいベージュ色のオイスターをセレクトしました。 片面にはオイスター色の綿100%ギャバジン素材。コットンですが、超高密度で織りあげる事で、独特の光沢感と撥水性を持つ生地となっております。急な雨にはこちらの面を表にして着用して頂ければ、多少の雨も防げます。 もう片面は、イギリスの老舗生地屋DUGDALE(ダグデール)社の肉厚ツイード生地を採用。この超高級ツイードをボリュームたっぷりのコート全面に使い、贅沢に仕上げております。多くの方が、こちらのツイード面を表にして着用しております。 どちらの面で着用しても、しっかりとポケットが付いており、さらには、中にアクセスできるポケットと、モノを入れたりハンドウォーマー機能のあるポケットの2層になっているのも注目です。この機能で、パンツに入れたスマホへも容易にアクセス可能です。 180cm/80kg 48サイズ着用 アナトミカの618オリジナルとオールデンの組み合わせでコーディネートしてみました。やはりアナトミカのアイテムとは相性抜群です。 【商品ページはこちら】 ◯ANATOMICA(アナトミカ)を通販や店舗でお探しのかたはアール鎌倉へ ANATOMICA(アナトミカ)を神奈川県でお探しであれば、アール鎌倉にお越しくださいませ。神奈川県では一番取り扱いのある店舗です。また、オーナーはANATOMICA(アナトミカ)の卸売に10年近く携わっておりましたので、商品や生地の事、サイズのアドバイスについても適切にご案内させて頂きます。
両A面で使えるリバーシブルコート。アナトミカのシングルラグランコート2が入荷しました。
ANATOMICA(アナトミカ)のSINGLERAGLAN COAT(シングルラグランコート)2モデル。ラグラン2はリバーシブルタイプのモデルで、一枚袖仕様の、Aラインの綺麗なシルエットを持つコート。 アナトミカでは、このコートをかれこれ10年近くリリースしておりますが、ここ5、6年で一気に人気品番へとなりました。バーバリーのヴィンテージでもお馴染み一枚袖のシリーズの人気も急上昇しておりますね。 日本では、ステンカラーコートやバルマカーンコートとも呼ばれることの多いモデルですが、一枚袖とラグラン袖である事より、縫い目が上に来ない為、肩の部分の盛り上がりがなく体のラインに沿って落ちてくれる為、肩まわりがすっきりと見えるのが最大のポイントです。 アール鎌倉では、リバーシブルタイプでは新色となる、明るいベージュ色のオイスターをセレクトしました。 片面にはオイスター色の綿100%ギャバジン素材。コットンですが、超高密度で織りあげる事で、独特の光沢感と撥水性を持つ生地となっております。急な雨にはこちらの面を表にして着用して頂ければ、多少の雨も防げます。 もう片面は、イギリスの老舗生地屋DUGDALE(ダグデール)社の肉厚ツイード生地を採用。この超高級ツイードをボリュームたっぷりのコート全面に使い、贅沢に仕上げております。多くの方が、こちらのツイード面を表にして着用しております。 どちらの面で着用しても、しっかりとポケットが付いており、さらには、中にアクセスできるポケットと、モノを入れたりハンドウォーマー機能のあるポケットの2層になっているのも注目です。この機能で、パンツに入れたスマホへも容易にアクセス可能です。 180cm/80kg 48サイズ着用 アナトミカの618オリジナルとオールデンの組み合わせでコーディネートしてみました。やはりアナトミカのアイテムとは相性抜群です。 【商品ページはこちら】 ◯ANATOMICA(アナトミカ)を通販や店舗でお探しのかたはアール鎌倉へ ANATOMICA(アナトミカ)を神奈川県でお探しであれば、アール鎌倉にお越しくださいませ。神奈川県では一番取り扱いのある店舗です。また、オーナーはANATOMICA(アナトミカ)の卸売に10年近く携わっておりましたので、商品や生地の事、サイズのアドバイスについても適切にご案内させて頂きます。
アナトミカのマリリン&マリリン2が再入荷しました。
ANATOMICA(アナトミカ)のレディース代表作、MARILYN(マリリン)シリーズがフルサイズで再入荷しました。当店は、神奈川県では一番の取り扱いとなります。 マリリンはサイズ展開が幅広いデニムですので、ご試着してサイズを合わせていくのが確実かと思います。簡単にサイズ合わせのご説明をさせていただきます。 〇マリリン1 サイズ:23~29インチ ¥30,800(TAX IN) 商品ページ マリリン1は、ウエストの一番細い部分でぴったりと履いて頂くため、デニムに負荷がかかり、伸びやすくなっております。統計上1cm前後伸びるケースが多いです。せっかくなら、ご自身の一番細い部分でハイウエストを維持したままお履き頂きたいので、少しきつめに合わせて頂き、1cmほど伸びてきても下に落ちてこないサイズ感でお選びいただくと、良いシルエットを残したまま履いて頂けます。 〇マリリン2 サイズ:23~29インチ ¥30,800(TAX IN) 商品ページ マリリン2はマリリン1よりも股上が浅くなるので、ハイウエストではあるものの履く位置が下がりますので、上記のマリリン1の一つ上のサイズを選んで頂くとぴったりとくるケースが多いです。体型によっては、マリリン1と同じサイズの方がしっくる来る方もいらっしゃいますので、まずはご試着して頂くのがよろしいかと思います。 アール鎌倉は神奈川県でアナトミカを一番取り扱う店舗ですので、マリリンやマリリン2、その他レディースのアナトミカのアイテムを豊富に取り揃えております。WAVESという新型のレディースデニムもとてもおすすめです。 この機会にご試着お待ちしております。 マリリンのサイズや、商品についてもっと知りたい方はこちら
アナトミカのマリリン&マリリン2が再入荷しました。
ANATOMICA(アナトミカ)のレディース代表作、MARILYN(マリリン)シリーズがフルサイズで再入荷しました。当店は、神奈川県では一番の取り扱いとなります。 マリリンはサイズ展開が幅広いデニムですので、ご試着してサイズを合わせていくのが確実かと思います。簡単にサイズ合わせのご説明をさせていただきます。 〇マリリン1 サイズ:23~29インチ ¥30,800(TAX IN) 商品ページ マリリン1は、ウエストの一番細い部分でぴったりと履いて頂くため、デニムに負荷がかかり、伸びやすくなっております。統計上1cm前後伸びるケースが多いです。せっかくなら、ご自身の一番細い部分でハイウエストを維持したままお履き頂きたいので、少しきつめに合わせて頂き、1cmほど伸びてきても下に落ちてこないサイズ感でお選びいただくと、良いシルエットを残したまま履いて頂けます。 〇マリリン2 サイズ:23~29インチ ¥30,800(TAX IN) 商品ページ マリリン2はマリリン1よりも股上が浅くなるので、ハイウエストではあるものの履く位置が下がりますので、上記のマリリン1の一つ上のサイズを選んで頂くとぴったりとくるケースが多いです。体型によっては、マリリン1と同じサイズの方がしっくる来る方もいらっしゃいますので、まずはご試着して頂くのがよろしいかと思います。 アール鎌倉は神奈川県でアナトミカを一番取り扱う店舗ですので、マリリンやマリリン2、その他レディースのアナトミカのアイテムを豊富に取り揃えております。WAVESという新型のレディースデニムもとてもおすすめです。 この機会にご試着お待ちしております。 マリリンのサイズや、商品についてもっと知りたい方はこちら
WAKOUWA(ワクワ)スニーカーが入荷しました。
WAKOUWA(ワクワ)は2008年にアナトミカのスポーツレーベルとして展開を始めた、デッキシューズを中心としたスニーカーブランドです。 もともとWAKOUWA(ワクワ)はスイスの玩具ブランドです。なぜ玩具のブランドが、スニーカーのブランドになったのか。そこには2つの犬にまつわるストーリーがありました。 一つ目はWAKOUWA(ワクワ)が犬に模した玩具を作っていた事。WAKOUWA(ワクワ)は、犬や猫などの動物を模した木製玩具を製造販売したスイスのメーカーとして始まります。1950年代、アナトミカのピエール氏が幼少の頃にパリの百貨店ル・ボン・マルシェのクリスマスディスプレイでWAKOUWA(ワクワ)を見かけます。その時は手に入れる事ができず、成人した後、蚤の市でWAKOUWA(ワクワ)の玩具を見つけては購入していましたが、好きな思いが功じて、すでに使用されていなかったWAKOUWA(ワクワ)ブランドを商標登録し、自身のブランドとしました。 二つ目の犬のストーリーは、WAKOUWA(ワクワ)にスペリーソールが使われていること。当初ANATOMICA(アナトミカ)初のデニムをリリースする事でパートナーともなった35SUMMERSの寺本氏と一緒に、滑りにくい通称スペリーソールと呼ばれるソールを用いたキャンバス地のスニーカーを作ろうという企画がスタートしました。 スペリーソールの発祥は、ポール・スペリーという名の船長が自身の愛犬の肉球にヒントを得て開発したアウトソールを使ったデッキシューズを制作したのが始まりです。スペリー氏は水に濡れたヨットのデッキで飼い犬だけが足を滑らせなかったことに着目し、犬の肉球を広げた際にできるすき間がグリップの役目を果たしていると考え、誕生しました。 スイスの犬の玩具と、スペリー氏の愛犬のストーリーが融合し、WAKOUWA(ワクワ)という名前を冠し、犬をメインキャラクターとしたブランドが誕生しました。 こうして誕生したWAKOUWA(ワクワ)は、オリジナルのラスト(木型)を開発し、12回ものサンプル製作、約3年という時間をかけて完成しました。この木型の特性は、オーソペディックシューズ(医療用矯正靴)特有の「アシンメトリックなインサイドストレート・アウトカーブ」な形状をしています。つまりは人間の本来の足の形に合うものとなっており、靴自体は土踏まずの部分で固定され、指先の捨て寸により、ストレスフリーな履き心地が生まれるという構造です。 また、いまでは量産が少なくなったヴァルカナイズド製法を採用し、スニーカーのキャンバス地のアッパーとゴムのソールを縫い合わせるのではなく、圧着させることでより素足に近い柔らかな履き心地を実現しています。 WAKOUWA(ワクワ)のスニーカーは、最高の履き心地を体感頂くために、足の計測を行い、サイズ感をお試し頂いてから販売させて頂いております。 まだ足を計測したことがないお客様は、一度足を計測させて頂き、その後でのお買い物や通販をおすすめしております。 2021年春夏には新しい色が登場。アールのテーマカラーでもあるオレンジ、春らしいイエローカラーのゴールド、復刻色であるタンの3色です。
WAKOUWA(ワクワ)スニーカーが入荷しました。
WAKOUWA(ワクワ)は2008年にアナトミカのスポーツレーベルとして展開を始めた、デッキシューズを中心としたスニーカーブランドです。 もともとWAKOUWA(ワクワ)はスイスの玩具ブランドです。なぜ玩具のブランドが、スニーカーのブランドになったのか。そこには2つの犬にまつわるストーリーがありました。 一つ目はWAKOUWA(ワクワ)が犬に模した玩具を作っていた事。WAKOUWA(ワクワ)は、犬や猫などの動物を模した木製玩具を製造販売したスイスのメーカーとして始まります。1950年代、アナトミカのピエール氏が幼少の頃にパリの百貨店ル・ボン・マルシェのクリスマスディスプレイでWAKOUWA(ワクワ)を見かけます。その時は手に入れる事ができず、成人した後、蚤の市でWAKOUWA(ワクワ)の玩具を見つけては購入していましたが、好きな思いが功じて、すでに使用されていなかったWAKOUWA(ワクワ)ブランドを商標登録し、自身のブランドとしました。 二つ目の犬のストーリーは、WAKOUWA(ワクワ)にスペリーソールが使われていること。当初ANATOMICA(アナトミカ)初のデニムをリリースする事でパートナーともなった35SUMMERSの寺本氏と一緒に、滑りにくい通称スペリーソールと呼ばれるソールを用いたキャンバス地のスニーカーを作ろうという企画がスタートしました。 スペリーソールの発祥は、ポール・スペリーという名の船長が自身の愛犬の肉球にヒントを得て開発したアウトソールを使ったデッキシューズを制作したのが始まりです。スペリー氏は水に濡れたヨットのデッキで飼い犬だけが足を滑らせなかったことに着目し、犬の肉球を広げた際にできるすき間がグリップの役目を果たしていると考え、誕生しました。 スイスの犬の玩具と、スペリー氏の愛犬のストーリーが融合し、WAKOUWA(ワクワ)という名前を冠し、犬をメインキャラクターとしたブランドが誕生しました。 こうして誕生したWAKOUWA(ワクワ)は、オリジナルのラスト(木型)を開発し、12回ものサンプル製作、約3年という時間をかけて完成しました。この木型の特性は、オーソペディックシューズ(医療用矯正靴)特有の「アシンメトリックなインサイドストレート・アウトカーブ」な形状をしています。つまりは人間の本来の足の形に合うものとなっており、靴自体は土踏まずの部分で固定され、指先の捨て寸により、ストレスフリーな履き心地が生まれるという構造です。 また、いまでは量産が少なくなったヴァルカナイズド製法を採用し、スニーカーのキャンバス地のアッパーとゴムのソールを縫い合わせるのではなく、圧着させることでより素足に近い柔らかな履き心地を実現しています。 WAKOUWA(ワクワ)のスニーカーは、最高の履き心地を体感頂くために、足の計測を行い、サイズ感をお試し頂いてから販売させて頂いております。 まだ足を計測したことがないお客様は、一度足を計測させて頂き、その後でのお買い物や通販をおすすめしております。 2021年春夏には新しい色が登場。アールのテーマカラーでもあるオレンジ、春らしいイエローカラーのゴールド、復刻色であるタンの3色です。
ANATOMICA(アナトミカ)の歴史
今回はアール鎌倉の主力ブランドである、ANATOMICA(アナトミカ)についてご紹介したいと思います。 この記事を読んでいただいている方は、ANATOMICA(アナトミカ)がフランス・パリのお店であることや、オーナーはピエール・フルニエ氏であることを知ってる方も多いと思いますので、今日までの軌跡を順序だてて追っていきたいと思います。 また、ANATOMICA(アナトミカ)はフランスのブランドなのになぜアメリカモノが多かったりするのか、オーナーのピーエル・フルニエ氏とは何者なのか、その背景も書きたいと思います。まずはすべての生みの親、ピエール・フルニエ氏の紹介からしていきます。●ピエール・フルニエ氏について 創業者であるピエール・フルニエ氏は1944年、フランスのサヴォワに生まれます。御年76歳。 1975年にGLOBE(グローブ)、1979年にHEMISPHERE(エミスフェール)、1994年にANATOMICA(アナトミカ)を立ち上げました。各お店の特徴は後に書きますが、いずれも伝説的なショップであり、世界を魅了するお店を続々と立ち上げたレジェンドがピエール・フルニエ氏です。 私が初めてピエール・フルニエ氏にお会いしたのは8年ほど前のパリのお店でした。当時20代前半だった私には、こんなに紳士でカッコイイ人がいるのかと衝撃を受けたことを覚えています。 現代のセレクトショップの始まりともいえるGLOBE(グローブ)も、いまでこそ大人気のオールデンのモディファイドラストをファッション市場へ広がるきっかけを作ったのも、当時ブランケットとして流通していたチマヨ村伝統のチマヨ織のベストをファッションとして流行らせたのは、ピエール・フルニエ氏でした。 ファッション業界で様々な功績を残し、いまもなお店頭に立ち接客も行うスタイルはレジェンドそのものです。 ●GLOBE(グローブ)とは ピエール・フルニエ氏は、1975年パリ・レアール地区にGLOBE(グローブ)を開店します。このお店は現代のセレクトショップの先駆けと言えるお店で、当時のパリにありながらその品揃えが凄いものでした。 Levi’s(リーバイス)、Lee(リー)といったアメリカの超有名ジーンズから、各国の軍モノやデッドストック品、ほかにはTHE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)、Hanes(ヘインズ)など今でこそ当たり前に知られていますが、これらが40年も昔のパリのお店に置いてあったと思うと、なんともワクワクするお店だったことがわかると思います。 上記の米国ブランドのジーンズを米国式洗濯方法により縮ませて店内で販売したのも同店がヨーロッパでは初めてであったようです。GLOBEでは女性がミリタリーものを着こなしている写真があり、この時代にファッションとして女性がミリタリーものを着用するというアイデアが素晴らしいと感銘を受けました。GLOBE(グローブ)の当時のポスター。取り扱いブランドがすごいです。 さらにこのGLOBE(グローブ)では、当店の看板ブランドRockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)も仕入をして販売していました。なんという偶然なのか、その後、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)の商標権を持つ35SUMMERSと一緒にANATOMICA(アナトミカ)のモノづくりをすることになるとはこの時は誰も想像がつかなかったでしょう。若き日のピエール・フルニエ氏が着ているのは、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のGORETEXジャケット。●HEMISPHERE(エミスフェール)とは そこから時が過ぎ、1979年パリのグランド・アルメ通りにHEMISPHERE(エミスフェール)を開店します。当時サンローランのナンバー3として活躍していたジャン・セバスチャン氏がピエール・フルニエ氏のバイイングセンスに目を付け、タッグを組み、開店へと至りました。 HEMISPHERE(エミスフェール)は、いまの日本のファッションに多大な影響を与えたお店で、日本の六本木にも出店しておりました。日本のお店は、ピエール・フルニエ氏とも親交の深い中村隆一氏がバイヤーとして運営しておりました。中村氏はその後、ユナイテッドアローズ2階のANATOMICA(アナトミカ)インショップ時代にも店頭に立ち、日本橋のお店がオープンした時にも看板スタッフとして店頭に立つなど、日本アパレル業界の重鎮として知られています。 HEMISPHERE(エミスフェール)とはフランス語で北半球を意味し、その名の通り、アメリカからヨーロッパのものまで様々な衣類を揃え、販売していました。 カウボーイブーツや、フィッシャーマンズセーター、LEMMERMAYER(レマメイヤー)のカーディガン、オルテガのベスト、チェスターバリーのスーツ、ロロ・ピアーナのマフラー、ALDEN(オールデン)の革靴からレイルロードソックスまで、国を問わず取り揃えられており、セレクトショップのお手本とも言える名店でした。 しかし、1993年に共同経営者のジャン・セバスチャン氏の逝去により閉店してしまいます。 ●ANATOMICA(アナトミカ)とは HEMISPHERE(エミスフェール)の閉店の翌年の1994年。ピエール・フルニエ氏はフランス・パリのマレ地区にANATOMICA(アナトミカ)をオープンします。同時に、ANATOMICA(アナトミカ)ブランドとしてのモノづくりにも着手します。その背景には、海外生産や工程の簡略化により品質が急激に低下したものが増え、ピエール・フルニエ氏から見て本物といえるものが世の中からなくなりつつあったことが理由です。その事から自身のコレクションを本国フランスですべて生産する決意をし、モノづくりを始めました。 そのコレクションはヨーロッパのメンズファッションの歴史と伝統、そして自身による「フィット感」に関するこだわりをベースにしたもので、人体の構造と動きに沿った作品でした。まさに「アナトミカル(解剖学的)」な作品で、伝統的な作業着や軍服の特徴を忠実に再現したものでした。 そして、2008年に始まった35SUMMERS代表の寺本欣児氏とのコラボレーションにより、ANATOMICA(アナトミカ)に新たな方向性が加わることになります。それが二人のフィルターを通した、日本のものづくりによる、アメリカンテイスト・ガーメントの誕生です。この二人が好む1960年代のアメリカのテイストから、US・NAVY関連の作品、イギリスのトラディショナルなラグランコート、スポーツラインとしての位置づけのスニーカーWAKOUWA(ワクワ)、レディースのマリリンと、次々にヒット作を展開していき、現在のANATOMICA(アナトミカ)となりました。 ANATOMICA(アナトミカ)にアメリカものが多いのは、寺本氏との出会いによるところが大きかった為です。 二人の強烈なまでのフィティングに対するこだわりや、見えないところまでも手を抜かない細かなディティール、さらにはずっと変わらない普遍的なスタイルから作り出された商品群は、いつまでも廃れる事のないアイテムばかりです。この機会にANATOMICA(アナトミカ)を知っていいただき、ぜひお試しいただきたいと思います。ANATOMICA(アナトミカ)の商品一覧はこちら。
ANATOMICA(アナトミカ)の歴史
今回はアール鎌倉の主力ブランドである、ANATOMICA(アナトミカ)についてご紹介したいと思います。 この記事を読んでいただいている方は、ANATOMICA(アナトミカ)がフランス・パリのお店であることや、オーナーはピエール・フルニエ氏であることを知ってる方も多いと思いますので、今日までの軌跡を順序だてて追っていきたいと思います。 また、ANATOMICA(アナトミカ)はフランスのブランドなのになぜアメリカモノが多かったりするのか、オーナーのピーエル・フルニエ氏とは何者なのか、その背景も書きたいと思います。まずはすべての生みの親、ピエール・フルニエ氏の紹介からしていきます。●ピエール・フルニエ氏について 創業者であるピエール・フルニエ氏は1944年、フランスのサヴォワに生まれます。御年76歳。 1975年にGLOBE(グローブ)、1979年にHEMISPHERE(エミスフェール)、1994年にANATOMICA(アナトミカ)を立ち上げました。各お店の特徴は後に書きますが、いずれも伝説的なショップであり、世界を魅了するお店を続々と立ち上げたレジェンドがピエール・フルニエ氏です。 私が初めてピエール・フルニエ氏にお会いしたのは8年ほど前のパリのお店でした。当時20代前半だった私には、こんなに紳士でカッコイイ人がいるのかと衝撃を受けたことを覚えています。 現代のセレクトショップの始まりともいえるGLOBE(グローブ)も、いまでこそ大人気のオールデンのモディファイドラストをファッション市場へ広がるきっかけを作ったのも、当時ブランケットとして流通していたチマヨ村伝統のチマヨ織のベストをファッションとして流行らせたのは、ピエール・フルニエ氏でした。 ファッション業界で様々な功績を残し、いまもなお店頭に立ち接客も行うスタイルはレジェンドそのものです。 ●GLOBE(グローブ)とは ピエール・フルニエ氏は、1975年パリ・レアール地区にGLOBE(グローブ)を開店します。このお店は現代のセレクトショップの先駆けと言えるお店で、当時のパリにありながらその品揃えが凄いものでした。 Levi’s(リーバイス)、Lee(リー)といったアメリカの超有名ジーンズから、各国の軍モノやデッドストック品、ほかにはTHE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)、Hanes(ヘインズ)など今でこそ当たり前に知られていますが、これらが40年も昔のパリのお店に置いてあったと思うと、なんともワクワクするお店だったことがわかると思います。 上記の米国ブランドのジーンズを米国式洗濯方法により縮ませて店内で販売したのも同店がヨーロッパでは初めてであったようです。GLOBEでは女性がミリタリーものを着こなしている写真があり、この時代にファッションとして女性がミリタリーものを着用するというアイデアが素晴らしいと感銘を受けました。GLOBE(グローブ)の当時のポスター。取り扱いブランドがすごいです。 さらにこのGLOBE(グローブ)では、当店の看板ブランドRockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)も仕入をして販売していました。なんという偶然なのか、その後、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)の商標権を持つ35SUMMERSと一緒にANATOMICA(アナトミカ)のモノづくりをすることになるとはこの時は誰も想像がつかなかったでしょう。若き日のピエール・フルニエ氏が着ているのは、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のGORETEXジャケット。●HEMISPHERE(エミスフェール)とは そこから時が過ぎ、1979年パリのグランド・アルメ通りにHEMISPHERE(エミスフェール)を開店します。当時サンローランのナンバー3として活躍していたジャン・セバスチャン氏がピエール・フルニエ氏のバイイングセンスに目を付け、タッグを組み、開店へと至りました。 HEMISPHERE(エミスフェール)は、いまの日本のファッションに多大な影響を与えたお店で、日本の六本木にも出店しておりました。日本のお店は、ピエール・フルニエ氏とも親交の深い中村隆一氏がバイヤーとして運営しておりました。中村氏はその後、ユナイテッドアローズ2階のANATOMICA(アナトミカ)インショップ時代にも店頭に立ち、日本橋のお店がオープンした時にも看板スタッフとして店頭に立つなど、日本アパレル業界の重鎮として知られています。 HEMISPHERE(エミスフェール)とはフランス語で北半球を意味し、その名の通り、アメリカからヨーロッパのものまで様々な衣類を揃え、販売していました。 カウボーイブーツや、フィッシャーマンズセーター、LEMMERMAYER(レマメイヤー)のカーディガン、オルテガのベスト、チェスターバリーのスーツ、ロロ・ピアーナのマフラー、ALDEN(オールデン)の革靴からレイルロードソックスまで、国を問わず取り揃えられており、セレクトショップのお手本とも言える名店でした。 しかし、1993年に共同経営者のジャン・セバスチャン氏の逝去により閉店してしまいます。 ●ANATOMICA(アナトミカ)とは HEMISPHERE(エミスフェール)の閉店の翌年の1994年。ピエール・フルニエ氏はフランス・パリのマレ地区にANATOMICA(アナトミカ)をオープンします。同時に、ANATOMICA(アナトミカ)ブランドとしてのモノづくりにも着手します。その背景には、海外生産や工程の簡略化により品質が急激に低下したものが増え、ピエール・フルニエ氏から見て本物といえるものが世の中からなくなりつつあったことが理由です。その事から自身のコレクションを本国フランスですべて生産する決意をし、モノづくりを始めました。 そのコレクションはヨーロッパのメンズファッションの歴史と伝統、そして自身による「フィット感」に関するこだわりをベースにしたもので、人体の構造と動きに沿った作品でした。まさに「アナトミカル(解剖学的)」な作品で、伝統的な作業着や軍服の特徴を忠実に再現したものでした。 そして、2008年に始まった35SUMMERS代表の寺本欣児氏とのコラボレーションにより、ANATOMICA(アナトミカ)に新たな方向性が加わることになります。それが二人のフィルターを通した、日本のものづくりによる、アメリカンテイスト・ガーメントの誕生です。この二人が好む1960年代のアメリカのテイストから、US・NAVY関連の作品、イギリスのトラディショナルなラグランコート、スポーツラインとしての位置づけのスニーカーWAKOUWA(ワクワ)、レディースのマリリンと、次々にヒット作を展開していき、現在のANATOMICA(アナトミカ)となりました。 ANATOMICA(アナトミカ)にアメリカものが多いのは、寺本氏との出会いによるところが大きかった為です。 二人の強烈なまでのフィティングに対するこだわりや、見えないところまでも手を抜かない細かなディティール、さらにはずっと変わらない普遍的なスタイルから作り出された商品群は、いつまでも廃れる事のないアイテムばかりです。この機会にANATOMICA(アナトミカ)を知っていいただき、ぜひお試しいただきたいと思います。ANATOMICA(アナトミカ)の商品一覧はこちら。